「週休2日制」と「完全週休2日制」の違いは?4週8休との違いと年間休日数の目安
こんにちは、ぺーさんです。
「求人票シリーズ」の第2回です。前回は「休日」と「休暇」の違いを整理しました。今回は、求人票の休日欄でもっとも混同されやすい「週休2日制」と「完全週休2日制」の違いを取り上げます。
似た言葉ですが、実際の休みの取れ方はかなり違います。書く側は誤解を生まない書き方を、読む側は言葉の裏を読めるようにしておきたいところです。
「週休2日制」と「完全週休2日制」の違い
厚生労働省の就労条件総合調査(令和7年)は、週休制を「何らかの週休2日制」と「完全週休2日制」に分けています。「何らかの週休2日制」には、完全週休2日制のほか、完全週休2日制より休日が実質的に少ない制度、つまり月3回、隔週、月2回、月1回の週休2日制などが含まれます。
つまり、統計上の整理では、月に1回でも週に2日休める週があれば「週休2日制」に含まれます。一方、「完全週休2日制」は、毎週必ず2日の休みがある制度です。
ハローワークの求人票でも、この区別は使われています。労働局の高卒求人票の解説では、週休二日制の欄は次の3つです。
- 「毎週」:完全週休二日制の場合
- 「その他」:完全週休二日制以外の形で週休二日制を行っている場合
- 「なし」:週休二日制ではない場合
なお、労働基準法35条が求めているのは、毎週少なくとも1回、または4週間を通じて4日以上の休日です。「週休2日制」「完全週休2日制」という言葉は、この条文には出てきません。これらは法律上の最低基準ではなく、会社ごとの制度の呼び名です。
週40時間との関係
労働基準法32条は、休憩時間を除き1週40時間、1日8時間を超えて働かせてはならないと定めています。1日8時間勤務なら、週5日勤務(週2日休み)でちょうど40時間です。
労働局のQ&Aでは、1日8時間の会社の場合、40時間×52週÷8時間=260日が年間の労働日数の上限の目安とされ、365日から引いた年105日以上の休日を確保しよう、と説明されています。
逆に言えば、週休が1日の週があると、1日8時間勤務では週48時間になってしまいます。そのため、変形労働時間制など、労働時間を調整する仕組みや、1日の所定労働時間を短くする設計が前提になるのが一般的です。
年間休日数の目安
完全週休2日制の場合、土日などの週休だけで、単純計算で年104日前後(365日÷7×2)です。ここに祝日、年末年始、夏季休暇などを休日として加えると、年間休日数が増えます。
厚生労働省の令和7年就労条件総合調査によると、令和6年1年間の年間休日総数の平均は、1企業平均が112.4日、労働者1人平均が116.6日でした。ただしこれは常用労働者30人以上の民営企業が対象の調査で、小規模な事業所の実態と同じとは限りません。
また、完全週休2日制を採用している企業は65.5%、何らかの週休2日制を採用している企業は92.6%です。
「4週8休」との違い
求人では「4週8休」という表現も見かけます。これは労働基準法に出てくる言葉ではなく、4週間(28日)のうち8日休む、という意味で使われる呼び方です。法定の「4週間を通じて4日以上」の2倍にあたります。
年間に直すと、8日×13サイクルで104日となり、完全週休2日制と同じ日数です。ただし、「毎週2日」とは限りません。ある週は休みが1日、別の週は3日ということもあり得ます。
| 表記 | 休みの入り方 | 求人票の週休二日制欄の目安 |
|---|---|---|
| 完全週休2日制 | 毎週必ず2日 | 毎週 |
| 週休2日制 | 月1回以上、週2日休める週がある | その他 |
| 4週8休 | 4週間で8日。週ごとの日数は決まっていない | その他(毎週2日ではないため) |
4週8休の行は、上記のハローワークの区分からの私の推測です。実際の記載方法は、ハローワークにご確認ください。
求人票を書く側の注意点
以下は法令の内容ではなく、私の実務経験にもとづく考えです。
- 毎週2日の休みを保証できないのに「完全週休2日制」とは書かない。ハローワークの求人票では、実態が異なる場合に、ハローワークへの申出や指導の対象になります。厚生労働省も、虚偽の条件を示した場合は罰則の対象になり得ると案内しています
- 「週休2日制」と書くなら、月に何回2日休めるのかを併記する
- 年間休日数と、その内訳(祝日・年末年始・夏季休暇を含むか)を書く
- シフト制なら、曜日が固定か、希望休はどう扱うかを書く
たとえば、次のような書き方です(仮想の記載例です)。
週休二日制:その他/シフト制で月8〜9日休み(毎週2日とは限りません)/年間休日105日(祝日・年末年始は含みません)/希望休は月2日まで
訪問介護のように、利用者さんの生活が毎日続くサービスでは、土日祝の勤務が前提になりやすく、完全週休2日制の運用は事業所の体制しだいです。無理に大きく見せず、実態に合った書き方のほうが、入職後のミスマッチを防げると感じています。
求人票を読む側の注意点
- 「週休2日制」の文字だけで、毎週2日休めると思い込まない
- 「完全週休2日制」「毎週」と書かれていれば毎週2日ですが、曜日が固定か、シフトで動くかは別に確認する
- 年間休日数を見て、(1日8時間勤務なら)105日を大きく下回っていないか、内訳に有給休暇が混ざっていないかを見る
- 面接では、「直近3か月の休みの入り方」を聞いてみる
まとめ
「週休2日制」は月1回でも2日休める週があれば名乗れる呼び名で、「完全週休2日制」は毎週2日の休みです。4週8休は日数は同じでも、毎週2日とは限りません。年間休日数とあわせて確認することが大切です。次回は、求人票の「給与の見方」を取り上げます。
本記事は、公開されている資料をもとに一般的な制度を整理した情報提供です。個別の事案や最新の法令の扱いについては、社会保険労務士などの専門家や労働局にご確認ください。